『わ』 ~「ひらがな」を書こう~

  美しい文字はあなたの手から

『わ』


『わ』 は 「ね」 と 「れ」 に似ています。


「ね」の字源は「祢」でした。


「れ」の字源は「礼」でした。


さぁ。『わ』の字源は?

 

「祢」「礼」と同じように示偏でしょうか?

 

 

『わ』 の字源は 『和』


示偏ではありませんでしたね。

 

では何ヘンでしょうか? ノギヘン?

 

いえいえ、実は「クチヘン」なのです。

えっ! クチヘン?

「和」の「口」は右側にあるのに…

 

「和」の文字が出来る前に「咊」という文字があって、

同じ読み・意味を持つものでした。

「咊」の後に「和」が出来たので、

ヘンはクチヘンなのです。

 

漢和辞典で「和」をひく場合は気を付けて。

 

「草書」を見てみましょう…

 

 

 

「草書」は、 『わ』

 

に変化する兆しが見えていますねぇ…

 


「草仮名」も 見てみましょう…

ご記憶の良い方ですと、


「り」のところで出てきた「やまとかな」


と非常に似ているものがあることを覚えておられるかもしれません…

書き方。


『和』に『わ』を重ねてみました。


その画像をご覧になったうえで、


下の注意点①と②をご覧ください。

① 『わ』 は 「れ」と決定的に違いますから、

 

そりあがらないように注意しましょう。


②の返しは「ら」の時と同様


「口(くち)」の行書を思い浮かべていただいて、


割と鋭角に折り返してくださると格好が良くなります。

 

 

ご健筆を…