『て』 ~「ひらがな」を書こう~

  美しい文字は あなたの手から…

『て』


『て』 の字源も分かりにくい部類に入るかもしれません。

 

それでも語源の「草書」をご存知の方は、

簡単かもしれません。

 

元々
「ひらがな」は「草書」から出来たもので、
「楷書」は「ひらがな」や「草書」よりも後になって出来たものです。

『て』 の字源は 『天』です。

 

言われてみれば 「そうかもねぇ」 くらいで流してください…

 

 

では「草書」 を見てみましょう…

 

 

いかがでしょう、「草書」は『て』になっています。

 

ただ、学校では「楷書」を正式な文字として習い、「草書」を学ぶことはほとんどありませんので、

「ひらがな」と「草書」を関連付けて考える時間はあまりないのかもしれません。

 

「草仮名」 を 3つ 見てみましょう…

あれっ、かなり長い文字が並びまあした。

 

『て』も、 「し」 や 「に(耳)」 と同じように、

 

短歌や俳句の時にアクセントとなる 「縦長の文字」 として重宝されました。

『て』 は、バランスをとるのが難しい文字です。

 

3種類の画像をご覧ください。

 

一画目の横線の角度を比較したものです

 

まずは、 「極端な右上がり」 から始まる 例 ①

 

② 「ほぼ真横で始まる」 もの

 

お腹の上の方から 出っ張ります…

③「適度な右上がりで始まもの(中間)」。

 

①はより下腹部を突き出します。

 

②はお腹を突き出します。

 

③は緩やかな無理の無いカーブです

 

楷書で書くなら、 この ③ がベストでしょう…

 

書いた文字を指先に乗せてバランスが取れるか見てください。

 

 

 

ご健筆を…